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Hyper Resolution レーベル 第 1 弾  世界初!! 数々の特徴!!


・SACDとSuper PremiumなAudio File の2枚組
・北村憲昭指揮 国立スロバキア・フィルハーモニー交響楽団演奏
・今までにない解釈のベートーヴェン交響曲第6番「田園」
・かの地では非常にポピュラーな「エグモント」序曲
・ポロネーズ (歌劇 「エウゲニ・オネーギン」より)
・生音を知り尽くした指揮者、北村憲昭氏も大満足
・オーケストラのメンバーも大絶賛
・未だかつてない超高解像度、1bit 5.6MHz のステレオダイレクト 録音
・同じプログラムでマルチフォーマット
・CD (普通のCDプレーヤーでかかります)
・SACD (SACDプレーヤーでかければ1bit 2.8MHzのDSDクオリティ)
CDよりはるかに高速な192KHz、24bitのPCM音源ファイル
・SACD の2倍の速度(5.6MHz)の超高速サンプリング未編集ファイル
・民生用ワンポイントステレオ録音による1bit5.2MHz 録音も...
・クラシックなのにレコーディングエンジニアはROCK系
・録音時のスナップ写真も収録

NKB-401   税込価格5250円   ご購入はコチラ

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今回の企画、初めての打ち合せで、指揮者様から「なにせ良い音で録音して欲しい。」との要望。録音エンジニアはいつでも「良い音」で録音する事を目指している。何を今更って感じだが、これまで最高の機材、最高のスタッフでトライしても自分の聴いてる音をそのままキャプチャ出来ていないと言う。う〜む、これは中々手ごわい指揮者様だ。メイクやデフォルメで美しくする事は可能でも演奏そのものの音を聞こえてる状態でキャプチャする事は至難の業だ。(ヘッドフォンでの再生であればダミーヘッドを使用したバイノーラル録音を行えばかなり近い感じで録れるが....)

この指揮者様は困った事に音響に関してもかなり知識が有るようだ。そもそもわざわざスロバキアで録音するのもベートーヴェンがウィーン郊外のハイリゲンシュタットで「田園」を作曲した事や、この地のオーケストラの音色を強く意識しての事だそうで、かの地にて良い演奏を「なにせ良い音で録音して欲しい。」となった訳だ。さらに、「1ビットレコーダーを知っているか?」と。

もちろん知っている。実はもう10年以上、1ビットレコーダーの生みの親、早稲田大学の山崎芳男博士の理工学術院音響研究室の客員研究員をやっている。その間、プロトタイプの1ビットレコーダーをかついで世界各地でレコーディングをした。空気の気配さえキャプチャする素晴らしいレコーダーだ。クラシックの世界では知らない人はいないと言われるシカゴのストラディバリソサエティでも何度も録音したが録音機は毎回1ビット指定だ。

...という経緯で今回の録音は1ビットレコーダーで行う事になった。....今や音楽業界では神をも恐れぬ驚異的な音処理能力を誇る「ProTools」が主流。今回の録音場所(Slovensky rozhlas Studio-1)でも「ProTools」なら録音室にサラウンド仕様で標準装備だが、1ビットとなるとマイクやスタンド以外は全部日本から持って行く。機材の量を考えると2CHの一発録音。マスターレコーダーはMR-2000Sが第一候補だが重量や大きさの点からMR-1000にした。予備を含め2台。(1台は指揮者様の個人所有分を持ってきていただいた)

また、この録音室にて何度もスロバキアフィルの録音を行っているGeschwandtner氏と録音ディレクターのNiznansky氏のコンビでも同時に録音を行う。(彼らはProToolsのマルチトラックの標準システム)

まるまる2日間のレコーディング、とても素晴らしい演奏が録れた。現場の生音を誰よりも知っている指揮者先生もご満悦の音。僕も「ほっと胸をなでおろす」が、この先、問題が発生する。指揮者先生いわく1ビットで録れてる音は良いのにCDにするとさほどでも無い。なんとか1ビットのまま出せないか?!

残念ながら1ビットのままだと現状ほとんど編集が出来ない。なにせ演奏時間も長いし人数も多い。誰かがミスしたり、指揮棒を譜面台に当ててでかい音が出てしまうなんてアクシデントも有り、未編集で出す訳にもいかない。先行して発売されたCDは5.6MHz1bit.WSDの2CHデータをKorgAudioGateで176.4KHz24bitPCMに変換してProTools上で編集し、さらに44.1KHz/16bitにダウンコンバートした。一旦PCMに変換してしまうと「空気の気配」がかなり失われてしまうのだが、そうは言っても176.4KHzと言えばかなりのハイサンプリングレート、CD上の音と比較すれば格段に良い。後学の為にと思い、シンタックスジャパン社の試聴室でRMEの最新のDAで試聴させてもらった。コレが中々いけてる!!!....って事で結局はSACDとPC-Audio盤(176.4MHz24bitPCM)の2枚組、第二楽章のみだがまったく未編集の5.6MHz1bit WSDバージョンとワンポイントマイク+MR1で収録したエグモントも同時収録する事となった。

秀逸な演奏の同じ素材をCD、SACD、PC-Audio(PCM)、1bitとさまざまなフォーマットで聴く事が出来る。ぜひ「Hyper Resolution」の世界を堪能して欲しい。オーディオファンじゃなくても楽しめる事は間違いない。

2010年9月吉日 Recording Engineer Producer : Mu- Murakami


 

 ・SACDの再生方法の解説
 ・1bit ファイルの再生方法の解説
 ・1bitオーディオ技術についての解説
 ・24bit/176.4KHzや192KHzのWAVファイルをPC Audioにより再生する方法の解説
 ・再生ソフトの入手や操作法